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 ミラノの中央駅を22時15分に出るドイツ・ミュンヘン行き夜行列車には簡易寝台と自転車を積載する為の客車が連結される。イタリアとオーストリア国境のブレンネロ峠を通過するこの列車の名前は「ブレンネロ・エクスプレス」。列車はイタリアのガルダ湖の南にある街ベローナでローマから来る同じ名前の夜行列車と連結され深夜2時に峠を越えてオーストリア領インスブルックを経由して朝6時45分ドイツはミュンヘン・ホフトバンホフ駅に到着する。

そこは言わすと知れたビールのメッカ。10月には世界一のお祭り「オクトーバーフェスト」が行われるアルプス山脈の北に隣接する街である。市内には自転車道が張り巡らされており市内また郊外の観光にも自転車は威力を発揮する。さらにミュンヘンから南30キロ以北はほとんど起伏がなく自転車活用度は非常に高い。また車道を走ることになれていない日本人サイクリストも十分に自転車を活用できるだろう。そんな自転車に優しい都市ミュンヘンに住む芋子さんを訪ね今回はミラノから木製自転車を列車に積んで世界一の自転車環境を見に行ったのでした。

ミュンヘンの中心街
ドゥーモと 市庁舎
観光客向けに人力車ならぬ自転車でのツアーガイドサービスもある。私はもちろん自分の自転車を持っていたので使用しなかったがこの3輪自転車は良くできていた。しかもこのサイクルガイド、若いおニーチャンや中には筋肉質のおネーチャンが快調ペダルを漕いで市内を案内してくれる。イングリッシュ・ガーデンのオフロードをすっ飛んで行くツアーを見た。
海から遠いアルプスの麓

ドイツ南部は山ばかり。そう、「アルプスの少女ハイジ」の舞台。あれはスイスの話ではなくドイツ南部のアルプス地方のおはなし。そんな海から遠いこの街のど真ん中に何故かサーフボードを抱えた若者を目撃。後を追いかけていくとなんと公園内の運河がサーフィンスポットに! 運河の水が勢いよく流れそこを利用してサーフィンを楽しんでいるのだった。

自転車乗りに優しい街「ミュンヘン」
ここミュンヘンでは「チャリ」が社会の交通手段としてハッキリと位置づけられている。車道を走っても車のドライバーは自転車に細心の注意を払ってくれ、決してクラクションを鳴らして邪魔だとは言わない。チャリこそ地球に優しい最も優れた交通手段だと誰もが理解している、そんな街に出会って私は大変ショックを受けたと同時に我が国の自転車を取り巻く環境を思わずにはいられなかった。この街の重要産業「BMW」と共存する「チャリ」・・チャリが宿敵であるクルマと共存する社会がココにはあった。そしてソコにはこれからの都市交通のモデルがあった・・・。

行政の自転車を取り入れたインフラ整備。是非、遊びにも交通としても役に立たない自転車道整備に予算を使う自治体のみなさん、自転車乗りの意見を採り入れたこのドイツの例を参考にしていただきたい。

ここで自転車乗りから見たこの街の自転車事情をレポートする。
つづく