GHISALLO
ギザッロ木製リム
Giovanni Cermenati & family
伝統は転がり続ける。
モンツァからクルマで北上し、コモ湖方面に向かう。目指すは、逆Y字型に開いたコモ湖の二股の中間にある、マグレーリオという小さな村だ。赤茶色の古い建物が密集した村々を横目にみながら、クルマはひたすら山道を登っていく。このあたりはコモ湖レッコ街を遙か下界に見下ろす山岳地帯で、マグレーリオはそのほぼ頂点に位置するのだ。
その村にはギザッロという教会があり、険しい坂道を乗り越えてやってきたサイクリストたちが憩う聖地となっている。そして教会のすぐ近くに、木製リムの工房「チェルキオ・ギザッロ」がある。
自転車のリムと言えば普通は金属製だ。だが最初期のリムは木製だったし、さらには金属リムの登場以前も、乗り心地に優れた木製リムは熱心なサイクリストに支持されてきた。日本を含めて、現在も世界には木製リムの愛用者が少なくないのである。また、この村があるブリアンツァ地方は、木工の盛んなエリアとして知られている。自転車と木工、2つの文化をつなぐがこの工房だ。
到着し、小さな子供たちが遊ぶ前庭を抜けて工房に足を踏み入れる。木の香の奥から「よく来たな」と、素晴らしくチャーミングなおじいちゃんが現れた。ジョバンニ・チェルメナーティさん、76歳。ピノキオのゼベット爺さんを連想させずにはおかないこの人物が、木製リムのマエストロだ。彼が説明してくれた木製リムの作りの秘伝は、次のとおり。
まずヨーロッパ産のブナを薄く細長い板にカットする。それを円形の金型にはめ、接着剤で固定しながら何枚も重ねていく。このとき、重ねるたびに板の長さは少しずつ異なっていく理屈だが、もちろんお見通しで、あらかじめ計算して板を用意する。
さらに、板を円型につないで留める位置を、重ねるたびにずらしていくので、リム全体としてみると事実上、継ぎ目のない製品が出来上がる。なるほど!
手がけるッリムはロードレーサー用だけにとどまらず、*シティーサイクル用や*小径自転車まで多岐にわたる。チェーンガードなどのアクセサリー作りもお手の物だ。
一方、跡取りのアントニオさんが苦笑いしながら語ったところでは、どう考えても金属の方が適している部品まで木で作ろうとするのだとか。なんてお茶目なんだ。
この工房はもともと、マエストロの父親が戦前にミラノで共同経営していたリムメーカーがルーツで、その会社は自転車ホイールの規格設定にも大きな役割を果たしたらしい。その伝統と技術が、山の上の小さな村で脈々と受け継がれていく。アントニオさんに、そして前庭で遊ぶかわいい孫たちに。
ANA翼の王国 2009 11月 より
*クリンチャータイプの取り扱いは現在ございません。チューブラータイプのみとなります。
*現在の700cを考案し商品化を行った ”DAM”
STRADA SP ギザッロ木製リム
東欧産の良質なブナ材を3年以上乾燥させて作られるギザッロリム。
美しいだけではなく「軽さ」と「しなやかさ」をあわせ持つ
専用ロングニップル#14
チューブラー接着面
GHISALLO 木製グリップ
なんでも木で作ってしまうジョバンニのバイクのアクセサリー
<ハンドル・グリップ偏>
乾燥の効いたブナ材から削りだして作る贅沢な質感
自転車は倒さないように注意。
各種2コセット ¥6,800
GHISALLO 子供用ストライダ ”ビンビ”
ジョバンニ爺さんは、かわいい孫のためにこんなものまで作ってしまった。
受注生産品 EC規格(子供用玩具)適合品
税込み価格:¥36,000
GHISALLO 木リム時計
100年前に作られたリムを丸ごと使用した 壁掛け時計
受注生産品

*現在の700cを考案し商品化を行った ”DAM”
当時はリムとタイヤがセットで販売されたらしい。
ダ’アレッサンドロ・ミラノは彼の父アレッサンドロが創った現在のタイヤメーカー ”ヴィットリア” の前身である。このギザッロ工房にはまるで昨日作られたかのうように100年近く経ったリムが倉庫に眠っていた。
GHISALLO教会の中は自転車事故で亡くなった多くの方の遺影で埋められています。中にはレース中の事故でなくなったプロ選手の自転車もあり死と隣り合わせのレーサーの現実を感じます。何故ココが自転車乗りの教会になったかは、またの機会に。。。
STRADA SP ギザッロ木製リム
700c/650c/600c 各サイズ
ホール数:32/36H チューブラタイプ
専用ニップル付
税込み価格:¥36,000/本