イタリア・コモにあるサイクリストのための教会「マドンナ・デル・ギザッロ」の近くに木のリムを作る職人がいる。この職人はリムを木で作る。彼の名はジョヴァンニ・チェルメナーティ
使用材料はブナでウチのピノキオと同じように薄く木材を薄くスライスして作られるが、そのつなぎ目にミソがある。以前スイスで作られていたモノはつなぎ目が1カ所だがコレは長い年月が経った自転車を見ればわかるようにやはりそこから外に向かって剥がれてくる。彼が行う方法はこのつなぎ目を車輪全体にまんべんなく散らしつなぎの無い(本当はあるが)均一なリムを成形する。「輪っかのつなぎ目」が非常に弱いこともしくは逆に強い事でよい車輪を作る上で非常にやっかいな要素であることは車輪を組んだことのある人なら良くわかるであろう。
写真は左側が木製リム用、右が通常の真鍮ニップル
リムの高さは写真のアルミ製リム・アラヤTX310Fと比べてほしい。
通常のスポーク長の計算式ではリム内径から割り出すが専用ニップルを使うとスポークの長さがほぼアルミリムを組み立てる場合と変わらない長さになる スポーク長が変わらない理由は長いニップルにあり、ニップルのフランジがハブからみて遠くなったということ。
また組付け時バルブ位置を基準に考えてしまうとニップルの向きがあらぬ方向を向いてしまうので注意したい。 モデルによってはバルブ位置が通常の位置に来ない場合がある。
リムに開けられた穴はフランジのスポーク穴に向かって開いている。もちろんハブフランジの左右を考慮して交互にオフセットが設けられている。そして穴の向きは6本組を想定して角度が付けられているので、ペアになるスポークは決まっている。
Giovanni Cermenati : Cerchi in legno per cicli/Wooden Rims