木製リム/wooden rims/cerchio di legno
C'e' un maestro, sotto della chiesa di ciclismo:Madonna del Ghisallo a Como in Italia.
Il maestro fa' i cerchi in legno come una volta. Lui si chiama Giovanni Cermenati.

イタリア・コモにあるサイクリストのための教会「マドンナ・デル・ギザッロ」の近くに木のリムを作る職人がいる。この職人はリムを木で作る。彼の名はジョヴァンニ・チェルメナーティ

世界で唯一の自転車乗りの教会「マドンナ・デル・ギザッロ」に向かってミラノをコモ湖方面に向かう。途中ブリアンツァ地方の家具工房の集中するエルバという街を通過したがどっちを見ても家具屋だらけだ。その奥の奥、もうすぐ山の頂上かという所にその工房はあった。世界でも数少ない木製のリムを作る工房「ジョバンニ」に伺うことが出来た。マエストロは背の低いしゃがれ声の”職工さん”的オーラのする人だった。工房の中は木の輪っかを作るための型や道具が並んでいて彼一人で制作してることがわかる。注文は世界中の自転車愛好家や博物館からあり「コレはアメリカ行き」、「コイツはフランス行き」と自慢げであった。さらに彼はエールフランスの機内誌を持ってきてオレが出てるんだと持ってきた。日本にいるときにまだイタリアのどこかに木製リムを作る職人がいると聞いたことがあったがまさかこんな近くにいたとはビックリだ。
世界にひとつ自転車乗りの教会「マドンナ・デル・ギザッロ」はイタリア北部コモ湖を見渡せる山の上にあって、その中には各国の有名選手のレースで使われた自転車やジャージが寄付され、また自転車事故で亡くなった方々の遺影が納められている
リリースする製品はチューブラータイヤ仕様ばかりでなくラインナップにクリンチャータイプ、サイズも各種あり。数は100を越える金型が「ガッッハハ」と自慢げな彼の後ろに積まれているのを私は見た。

使用材料はブナでウチのピノキオと同じように薄く木材を薄くスライスして作られるが、そのつなぎ目にミソがある。以前スイスで作られていたモノはつなぎ目が1カ所だがコレは長い年月が経った自転車を見ればわかるようにやはりそこから外に向かって剥がれてくる。彼が行う方法はこのつなぎ目を車輪全体にまんべんなく散らしつなぎの無い(本当はあるが)均一なリムを成形する。「輪っかのつなぎ目」が非常に弱いこともしくは逆に強い事でよい車輪を作る上で非常にやっかいな要素であることは車輪を組んだことのある人なら良くわかるであろう。

リムの断面は普通のアルミ製リムに比べ背が高いので標準ニップルではスポークに届かないのでウッドリム専用ロングニップルを使用します。使用にあたりニップルのフランジ部が木製リムに潜り込むので専用のワッシャーも必要です。

写真は左側が木製リム用、右が通常の真鍮ニップル

リムの高さは写真のアルミ製リム・アラヤTX310Fと比べてほしい。

通常のスポーク長の計算式ではリム内径から割り出すが専用ニップルを使うとスポークの長さがほぼアルミリムを組み立てる場合と変わらない長さになる
スポーク長が変わらない理由は長いニップルにあり、ニップルのフランジがハブからみて遠くなったということ。

また組付け時バルブ位置を基準に考えてしまうとニップルの向きがあらぬ方向を向いてしまうので注意したい。
モデルによってはバルブ位置が通常の位置に来ない場合がある。

リムに開けられた穴はフランジのスポーク穴に向かって開いている。もちろんハブフランジの左右を考慮して交互にオフセットが設けられている。そして穴の向きは6本組を想定して角度が付けられているので、ペアになるスポークは決まっている。

今回はイタリアの自転車雑誌「CICLISMO」の取材を受けることになりウチの木製自転車にこのリムを履かせちょっとオシャレしてみた。このリムを履いて石畳を走ると伝わる振動が体にここちイイ。気になる重量はアルミとほぼ変わらない
スポークホイルによる利点は非常に高く実際使用する自転車では車輪の軽さが非常に重要なファクターである。 
手に持った感覚はアルミに比べても同じ、もしくは軽く感じる。しかも背が高い(分厚い)ので剛性がある。ここミラノのデコボコな石畳を走ると・・ひとまわり太いタイヤに変えた様な感覚だ。
ここイタリアで彼にはいつまでも「木の輪っか」を作っていてもらいたいものだ。

GHISALLOリム取り扱い:アマンダサイクル

Giovanni Cermenati : Cerchi in legno per cicli/Wooden Rims

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