ロミオとジュリエッタの街VERONAとイタリア最大の湖ガルダ湖との間、北はアルプス山脈の始まるこの土地には自転車で駆け抜けるすばらしい道が点在する。数々の有名プロレーサーを排出したこの地域にに小さな自転車工房がある。

CASTELNUOVO[カステルヌォーボ]にある彼の工房"ZULLO"[ズッロ]からイタリアの伝統的自転車作りをレポートする。

 ■工房の略歴■
 
自転車工房はTIZIANO・ZULLO氏によって1975年VERONAで創業
チネリやカステッリなど当時評価の高かった名車の製作を経て現在に至る。

1988年から1996年の間「TVM」チームのサプライヤーとしてジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランスに参加、MX-Ondaにもフレーム機材を2年間供給していた。
ジロとツールの参戦時の写真
シマノSTIを実戦投入した初めてのチームでもある


1992 年間6000本以上の生産数を記録、しかしその後中国製品に押され規模縮小をしレース界から撤退

現在もひっそりとロミオとジュリエッタの街の郊外、田園風景の広がるのどかな土地で現在でも黙々とサイズオーダーの自転車を作り続けている。
詳細はサイクルスポーツ別冊「イタリアの自転車工房」八重洲出版をご覧ください。

イタリアに現存する伝統的スタイルの工房としては数少ない自社でフレーム溶接から塗装までしてしまう完全ハンドメード工房。

出荷の全てが体の寸法をもとにしたフルオーダーでその都度注文主の好みに合わせて塗装される。
ホンモノを知る現地サイクリストの間で工房の知名度は高くまたアメリカには多くのコレクターが存在する。


身長、腕の長さにあわせたサイズオーダーもちろん、フレームデザインもオーダー可能。全て完全ハンドメード+ハンドペイトの世界。この世に2本とない自分だけのフレーム制作が可能
製作例と参考価格はこちら
塗装にもけっして退色しやすいデカールを使用しない徹底ぶりでその仕上げはまさに工芸的
1980年代のビンテージZULLO
つづく